海外委員会（委員長：岩田龍司 大同特殊鋼株式会社取締役常務執行役員）では、委員会活動の一環として海外の主要特殊鋼市場の需給動向等について調査を行っております。２０２３年度は「中国、欧州における電動車普及に伴う特殊鋼産業への影響」を行い、報告書に取りまとめ報告会を開催いたしました。（鉄鋼会館８０２～８０４号室）

　冒頭、本調査報告のテーマ選定から調査内容の審議を行った海外委員会の専門部会部会長である大同特殊鋼株式会社　執行役員営業総括部長羽田浩二様からご挨拶の後、トヨタグループの調査会社である株式会社現代文化研究所殿より講師をお招きして、「中国、欧州における電動車普及に伴う特殊鋼産業への影響」を題材として本報告書の解説を頂きました。

　脱炭素化に向け自動車産業で電動化等、産業構造の転換が中国・欧州で顕著となる一方で、新たな選択肢として合成燃料や水素方式の採用や既存の内燃機関存続の動きも並行する状況となっています。本調査では、中国・欧州各国の自動車の電動化政策の実態把握、合成燃料等の可能性も視野に今後の実現可能性を分析・比較しました。さらにこの政策への主要自動車メーカー、特殊鋼メーカーの対策・戦略を、インタビューを通じて明らかにし、特殊鋼需要予測と日本の特殊鋼産業にとってのリスクやチャンスを想定しました。

　説明会にご参加の会員様（お申込み総数：約５０名）は熱心に聴講されていました。

１．日　時：２０２４年９月２６日（木）１５時００分～１６時３０分

２．演　題：２０２３年度海外調査報告書「中国、欧州における電動車普及に伴う特殊鋼産業

　　　　　　への影響」

３．報告者：株式会社現代文化研究所

　　　　　　調査研究本部　上席主席研究員　山元　哲史　氏

（注）報告書は海外会員会社に配布。