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ご挨拶

一般社団法人特殊鋼倶楽部
会長  藤岡 高広

 平成27年5月の一般社団法人特殊鋼倶楽部の総会、理事会で、前任の武田山陽特殊製鋼株式会社社長の後を受け、会長に選任されました愛知製鋼株式会社社長の藤岡高広です。

 ご案内のとおり、特殊鋼は、最先端技術の「粋」です。鉄鋼材料の中で独特の高い機能を有する材料で、粗鋼生産の20%を占め、自動車をはじめとする輸送機器や産業機械、建設機械、工作機械等幅広い産業分野の中核部品材料として使われています。特殊鋼は、自動車等の性能・安全性を支える重要保安部品に必須であるのみならず、最終製品や部品の製造工程における性能やコスト削減の鍵を握る加工性をも左右し、我が国の製造業の競争力の根本を支える重要な素材です。また家庭においてもキッチンや家庭器具では広くステンレス鋼が使われるなど国民経済生活と密接な関わり合いを持つもので、特殊鋼業のレベルが国民経済を支えています。

 平成26年度の特殊鋼生産(熱間圧延鋼材ベース)は、前年度比0.9%増の20,598千トンで2年連続の増加となりました。国内向け特殊鋼生産はほぼ25年度と同じ程度、輸出向け特殊鋼生産は、金融政策の効果による円安効果が浸透し、700万トンの大台を突破し過去最高記録を更新いたしました。

 自動車をはじめとする需要業界の動向は、円安や中国等の人件費高騰により国内回帰との報道もありますが、成長する海外市場に対応する地産地消の流れは変わらず、むしろ、特殊鋼については、いよいよグローバル最適生産の動きが本格化していくと思われます。このため、特殊鋼業界も新規需要を伸ばすには、海外市場を開拓していくため、必要な対応をしていくことが求められます。

 今日経済発展が目覚ましい中国、インドなど新興国の台頭により、製造業では特にすさまじい大競争が進展しています。こうした状況の中で生き残っていくためには、目まぐるしく変化する需要環境、ニーズに対応して、国内外のユーザーに信頼性が高く高機能の特殊鋼を安定的に提供し続けることが必要です。  そのためには、技術開発、人材開発、さらには需要業界との協力の観点からも国内生産能力の確保が必須であります。

 特殊鋼倶楽部は特殊鋼に関わる製造業者及び流通業者が、健全な特殊鋼の発展、特殊鋼統計の整備、特殊鋼商品知識の普及、特殊鋼貿易の発展、技術レベルの向上等を目標に切磋琢磨し、研鑽を図る場として活動を重ねて参りました。

 特殊鋼倶楽部の使命は、定款にあるように、特殊鋼商品知識の普及及び啓発、統計等の整備等を行うことにより、特殊鋼業及び関連産業の健全な発展を図ることです。そのためには、市場や人など現場に近いところで、特殊鋼業界の直面する課題に対して、メーカー、流通を通じ、会員が連携、協力して取り組んでいくことが必要と考えております。そのための基盤を特殊鋼倶楽部として提供すべく努力してまいりますので、皆様からの特殊鋼倶楽部及びその会員各社へのご支援をお願い申し上げます。


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